祝婚歌

ホソカワ

2007年04月29日 08:33

昨日は仲間の一人の結婚式でした。
彼とは知り合ってからかれこれ5年経ちます。
あまりにも内容の濃い5年間だったからか、
まだ5年しか経ってないんだーってのが
正直なところです。

初めて神社で行われる神前式というスタイルを拝見しましたが
すごく厳かで素晴らしい式でした。

披露宴のほうも今回、初めて夫婦揃って御招待して頂き、
そしていつも通り(?)余興をやり(今回はだいぶグダグダでしたが(;´д`)トホホ…)、
そして友人代表スピーチという大役もさせてもらいました。

その際、スピーチの最後に読んだ詩を
あらためてお二人に送ります。

『 祝 婚 歌 』しゅくこんか
吉野 弘


二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい


完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい




                           いつまでも末永くお幸せに。